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花束を君に



花束を君に 宇多田ヒカル

普段からメイクしない君が 薄化粧した朝
始まりと終わりの狭間で 忘れぬ約束した
花束を君に贈ろう 愛しい人 愛しい人
どんな言葉並べても 真実にはならないから
今日は贈ろう 涙色の花束を君に

毎日の人知れぬ苦労や 淋しみもなく
ただ楽しいことばかりだったら愛なんて知らずに済んだのにな
花束を君に贈ろう 言いたいこと 言いたいこと
きっと山ほどあるけど 神様しか知らないから
今日は贈ろう 涙色の花束を君に

両手でも抱えきれない
眩い風景の数々をありがとう

世界中が雨の日も 君の笑顔が僕の太陽だったよ
今は伝わらなくても 真実には変わりないさ
抱きしめてよ たった一度 さよならの前に

花束を君に贈ろう 愛しい人 愛しい人
どんな言葉並べても 君を讃えるには足りないから
今日は贈ろう 涙色の花束を君に

あの日、幸せな時間を過ごしていたんだ


12月撮影のジッくん

1月7日、私は幸せな時間を過ごしていました。

その幸せな時間の後、

夕方5時半ごろ、

ほんの数分前まで歩いていたジッくんは突然眠りました。

心臓発作がおきたと思われるそうです。

なでて、と、ちょいちょいってして眠りました。

あっという間に、きれいな可愛い姿のまま眠りました。



追記:

これを読んだ方で、心臓疾患のある子を持つ方は心配をするかもしれませんので、ジジの状態を書きます。

今のジジに具体的にあった疾患は胆泥症のみです。
心臓に関しては、心拍は正常値内でも少しゆっくりめ、と言われていますが、それは昔からで、不整、雑音はありません。
定期検診や、数人の先生に診てもらったことがある中で、心臓に対して何か治療が必要と言われたことはなく、心拍数が低めになる甲状腺も正常値です。当日の検診でも聴診ですが、異常はありませんでした。
CT検査を受けていたら、何かあったかもしれませんが、その検査を受けようと思うような症状は日頃ありませんでした。
「突然死」と言われるものなのでしょうか。

小さい頃、今回のような歩いていた時ではなく、家から勢いよく外に出た時に意識がボーッとして、病院に着く頃には元気になる、ということが2回あり、BNP検査で経過観察後、心臓の先生にレントゲン、エコー、心電図検査を受けたことがありました。異常なしという結果でした。それからは、何事もなく、後に受けていた心電図検査でも異常なしでした。
歯茎のエプリスを取るための全身麻酔下で、心拍が低くなったこともありましたが、その後の定期検査でも異常は見られませんでした。
小さい頃のことから、歯茎の色を確認するのは習慣になっています。




あの日のことを書かなきゃ、書かなきゃ、

そう思っても書けなかった。

なぜ書かなきゃ、と思うのだろう。

ずっとジジのことを書いてきたからなのかな。

悲しいことがあったけど、幸せな時間もたくさんあったあの日のこと。

何を書いたらいいのか、分からないから、思うまま、書いてみようと思う。



あの日の朝、車で30分の病院で2~4ヶ月毎に行っている定期検診。

自分から病院に入っていくジジを笑いながら私は見ていた。

身体チェック、問題なし。

エコー、胆泥は順調に減り良好な状態、

他の臓器もついでに見てくれて問題なし。

血液検査、一般・生化学とも問題なし。

心臓は拍は1分に90ちょっと、少しゆっくりで変わりなく(昔からゆっくり)、雑音もなし。

いいですねー、またね、ジジくん。

先生に頭をなでてもらい、

安心でーす、と言って私は診察室を出た。

13歳になって少し感じていた心配もなくなり、

嬉しいねぇと、ジジとふたり、お散歩して、のんびりカフェデート。

隣のフォトスタジオでパンフをもらい、

ララの調子が安定している今、家族写真を撮りたいねってジジに話して。

ララとみっちゃんが待っているよーと、お昼前に家に帰り、

ジジはおもちゃのパンくんと遊んでから、

お昼ご飯を食べた。

ご飯の後のおしっこ、庭じゃいやだ!外に行きたい!と言うジジを連れて、みっちゃんが外に出て、

ララと私は、ふたりが出て行った掃きだしの窓辺でひなたぼっこしながら、ジッくんたち遅いねーって待って。

楽しそうに帰ってきた、ジジ。

またさー家に入らないって、駐車場でシュタシュタごっこだよ。車を2周して、追いかけっこしたよ。

って、みっちゃん。

この頃、子供みたいに遊ぶよねー。

なんて話してて。

そのあと、ママ、ジジ、ララでお昼寝。

ふたりをなでながら、わたし幸せだなぁ、

ふたりにくっついてもらって温かくて、わたし幸せだなぁって、

3人で寝ている写真をみっちゃんに撮ってもらって、だらけた写真だーって笑って。

そして、夕方にお散歩へ。

休みの日は必ず4人一緒にお散歩。いつもと同じ。

散歩ついでに、歩いて5分の病院に立ち寄って、

新年の挨拶をして、ご飯を買って、

先生にカウンター越しにふたりとも元気だね!またね!と言われて。

どの道行こうか、ジッくん選んでいいよ。

ジジが、こっち!と言った道で家路へ。

おしっこもうんちもしっかりして、

最後の角を曲がり、もう家も見えてすぐそこ、あと数m。

ジジの足取りが急にゆっくりに。

あれ?いつもここは小走りだよね?

あれ?

ママに合わせるようにゆっくり歩いて玄関まで。

どこか痛いの?

抱いて、リビングへ。

自分で伏せ。

毛布でくるみ、どうした?と、なでた。

手を止めると、ちょいちょい、もっとなでてって。

なでながら、

ちょいちょいするなら大丈夫なの?痛がらないね?あ、歯茎の色が薄い!と思ったら、

眠そうにして…なぜか咄嗟に寝ちゃだめって思ったとき、3回鳴いて眠っちゃった。

私はコートを脱ぐ間もなく。

あっという間、数分の出来事。

意識のないジジを抱いて、

名前を呼んで、息を吹き込んでみたり、胸を叩いたりして、

今さっき顔を出したばかりの、近くの病院に駆け込んだけど、ジジは起きなかった。

病院についたとき、心臓はかすかに動いていたけれど、意識も呼吸もなかったそうです。



ジッくんはあの日、家族と過ごして。

ママに安心な気持ちと短かいけど楽しいデートの時間をくれて。

パパと遊んで。

パンくん大好きって言って。

ママにぽかぽかでふわふわの体を預けてお昼寝をして。

ご飯も食べて、お散歩して、おしっこもうんちも、匂い嗅ぎもして。

最後に毎日してた、ちょいちょい、なでてってして。

ジジらしく過ごしたの。

ジッくん…夜のママのお膝ぼっこと夜ご飯はやり残したよ。

………

突然だった。

元気に毎日を過ごしていた。

最近は、特にいきいきしてて。

散歩して遊んで食べて甘えて寝て…

変わりばえしなくても、それが幸せな毎日。

まだまだ一緒に過ごせると思っていた。

いつの日か足取りの覚束なくなるジジと、ゆっくりのんびりお散歩して過ごすことを願っていた。

走る姿を見ていた日に、

キラキラとした姿を見せていた日に、

なぜ。

…私は何をすれば、こうならなかったのだろう。

もし、は、ないよ。考えてはいけない。

そう先生に強く言われた。

でも、なぜ、と思ってしまう。なぜ。



痛みや苦しみはなかっただろうって。

安心できるからなでて欲しかったんだろうねって。

防ぎようがない、一緒にいるときで良かった。

先生たちはそう言ってくれます。

それがほんとなら、

ジジが辛くなくて、一緒にいられたことがジジの幸せなら、それだけは良かった…。

ジジは私にも苦しむ時間を与えなかった。

ジッくんを失うかも…と怯える間もほとんどなかった。

起きて欲しくてたくさん叫んだけど、

今思えば、眠っちゃったって、分かってたから叫んだんだ。

…ん、どうかな?

そうなような、そうじゃないような。

覚えているような、覚えていないような。

明日には違う気持ちになっているような。



柔らかくて温かくて優しいジジ。

可愛くて芯が強くて誰のことも疑わないジジ。

人のことが大好きなジジ。

甘えん坊なジジ。

目でたくさんお話するジジ。

可愛いわたしのジジ。




ジジと過ごした最後の夜。

動かないジジに話しながら、頭をくっつけながら、

少しウトウトしたとき、夢を見た。

夢の中でもジジはもう…。

でも、なんだかふわふわしたジジが、

戸惑う私に、

ご飯食べるよ?なんで?ボク、遊ぶよ?

って、食べて部屋を走ってた。

それをみっちゃんに話したら、信じてくれなくて、喧嘩する…

そんな夢。

……


ジッくん、

苦しくなかった?怖くなかった?大丈夫だった?

ママの手、少しは役に立った?

安心できた?

あの日の楽しくて幸せな気持ち、ちゃんと持っててくれてる?

みんな、ジッくんはいい子だ、いい子だって褒めてくれたよ。

自慢のジッくんだよ。

パパは毎日、ジジは可愛いなぁって言ってるよ。

あんなにママが可愛い可愛いって言うのを笑ってたのに。

ジッくんを初めて抱いたときから、

遠慮がちにママの手を舐めてくれたときから、

ママはジッくんが大好きで、

毎日毎日大好きで、

今日も大好き。


プロフィール

ジジママ

Author:ジジママ


Mシュナ・ジジ♂とララ♀。

ふたりと家族になった私の大切な毎日の日記。

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